横手の家

地域文化の特色と積雪への備え両方を考慮

横手は、国内有数の積雪地である。広大な横手盆地に散在する小さな集落の集合体が、現在では、横手市に併合されているが、永い歴史のなかでは、それぞれの集落がそれぞれの文化を持ち、という状況であったらしい。東北では、こうした状況は特徴的な現象であって、近年の自治体の合併で、特色のある地方文化が曖昧になって行く事が懸念される。

横手の家は、南に鳥海山、北西に太平山を遠く望み、この地域は秋田平野を経て、日本海からの西風が卓越している。

冬は大変寒く、今年の冬は特に積雪が多かった。

この盆地特有の寒さや、3メートルを越す積雪に対して、建築的にどのように対応するのかということは、大きなテーマであったし、カラー鉄板で何でも包んでしまう現代の雪国の住宅に、どのようにして建築文化を取り戻すことができるかということも大きな目標であった。

所在地

建築設計

建築施工

工事種別

構造規模

施工面積

竣工

秋田県横手市平鹿町浅舞字餅田90-2の一部

株式会社アカデメイア

株式会社渡部工業

新築

木造2階建

住宅:136㎡

2010年12月

 

写真撮影 今井 俊介/ 堤 康子

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