つくばの家
古民家を住みやすく再生する良い見本。
現代の住まいとして引き継いだ財産を活かす。
先代より引き継いだ若い4人家族が、110坪の平屋という広すぎる古民家で、苦労して住んでいた現状を理解、解釈し「住みやすく」するということを古民家再生という条件の中で、どのように実現するかということが大きなテーマだった。床が沈み、柱が傾いた状態を、限られた予算の中でどのような方法で改善するかということも大きな問題であった。
まず、昭和40年代に改装した合板やクロス、新しい硝子障子などを撤去し、元の状態に戻し、建物本来の良さを確認し、そこから今回の改装の方向を見極めるという道筋を追った。改修であっても、修復ではない。つまりもとの良さを活かし発展させることではあっても元の状態(素材や工法)に戻すことではない。あくまでも現代の住まいとしての改修、古民家再生を目指した。
施主の方から、改装改装工事終了後、間取りや仕上げは変わったのに、建物は昔に戻ったとの感想。さらに竣工後一ヶ月経った頃には、もう何ヶ月も前から住んでいるような感覚があり、違和感なく住みやすくなったと話されたらしい。また水廻りは、元の建物の外周ラインの外側に増築したエリアに設置。260年生き延びてきた古民家は、今後も生き続ける。
所在地
建築設計
設備設計
建築施工
工事種別
構造規模
敷地面積
延床面積
竣工
所在地
建築設計
設備設計
建築施工
工事種別
構造規模
3,000㎡
360㎡
2004年3月
写真撮影 齋部 功
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