四条畷の家

構造的な改修・耐震対策を行い

今後100年を見据えた大きなステップへ

大阪河内平野の代表的な古民家である。約600坪の土塀で囲まれた境域に母屋、蔵2棟、離れ、和室などを備えた倉庫2棟に、四つ足門で構成されている。母屋では、和室などの天井は高く、3m以上ある。柱や梁は、標準より少し太めの、全体としてはどっしりとした堂々とした風情を表現できる寸法となっている。基礎の不等沈下が激しく、最大200mmのレベル差が見られ、ジャッキアップによる床面のレベル調整に1ヶ月を要した。

明治年間の施工で、構造壁はほとんどなく、地震対策も今回の改修のポイントであった。数カ所、プランに影響の少ないところに壁(筋交いや、ワイヤ内蔵)を設け、それに対応している。

平面計画を考えた場合の改築は、原則として復元であるが、土間とそれ以西の田の字プランの箇所を復元を主とし、東側に生活の場としての増改築箇所を設定した。土間の左右で、空間構成は大きく異なっている。今回の改築工事は、母屋のみならず、蔵の改修、倉庫の補修、門の建て替えなどを含み、今後100年の改修計画を見据えた、大きなステップと言うことができる。門は、ケヤキやスギなどの新材を用いた大掛かりな作り替えとなった。

所在地

主要用途

建築設計

設備設計

建築施工

工事種別

構造規模

敷地面積

延床面積

竣工

大阪府四条畷市

住居

株式会社アカデメイア

有限会社館設備設計事務所

伊藤興業株式会社

改築 改装

木造 平屋建て

1800㎡

360㎡

2005年2月

写真撮影/齋部 功

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