甘楽町の家
明治中期の養蚕農家を住宅として再生する
ためにの基本構造の問題を解決
「甘楽町の家」は、群馬県甘楽町の明治中期の養蚕農家の現地再生である。
数年前に、先代から引き継いだものの、さらに遡ること10年ほど前に既に隣接して新築住宅に住み始めていたため、この古民家を、近い将来、住宅として「再生」するために、どこまで修復保全するべきかという相談であった。
群馬の典型的な大型養蚕農家であるが、比較的階高があり、2階建て+ロフト付きで約10Mの高さがある。建物として大切な構造部分は、徹底的にやり直した。本体は一旦すべて解体して、基礎を本格的な鉄筋コンクリート基礎とし、多くの柱材などは、一部の新材を含め、将来の構造耐力面を考慮して、入れ替えた。
さらに、将来の住宅としての断熱機能を確保するため、既存構造の外壁の外側に、さらに外断熱を施し、その外側には、既存の柱の半割材で、化粧柱を設けた。
それにより、若干ひ弱な感じのあった外観は、しっかりしたものとなった。
所在地
主要用途
建築設計
建築施工
工事種別
構造規模
延床面積
竣工
群馬県甘楽町
住宅
株式会社アカデメイア
(今井俊介/堤康子)
株式会社鮫島
新築(古民家の現地再生)
木造2階建
140㎡
2009年10月
写真撮影/今井俊介 堤康子
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