H 邸

古民家再生プロジェクトのひとつ

2つの土蔵を移築再生

H邸の建つ敷地は、住宅都市整備公団(現都市再生機構)が企画した「古民家再生による街作り」の街区の一角である。2000年に始まったこの企画で、このH邸を含め5棟の古民家再生住宅が完成している。コーディネーターを業として設立した民家トラスト株式会社が街や住人と住都公団とのつなぎ役として入り、全体の街作りの部分を担っている。

H邸は、二つの土蔵を移築再生し、それをつないで住居としてる。土蔵の一つは、山形市から、他のひとつは所沢市からの移築である。山形の蔵は、柱が栗材、梁は、大変良質のケヤキで、住居の主要部部分として活かされている。床板も厚30mm以上幅400mm長さ1800mm程度の松の無垢板が残されており、この材は、もう一棟の所沢の蔵の床材としても活かされている。所沢の蔵は、施主のもう一つの本業、お茶室のための空間となっている。

内外装の壁面は、新たに開発した塗り壁材で仕上げられている。屋内は石膏系、屋外は白セメント系の基材をに稲藁やその他機能性素材を配合し、10m×5mの大面積でも、割れやはがれのない素材となっている。

所在地

主要用途

建築設計

構造設計

設備設計

建築施工

工事種別

構造規模

敷地面積

延床面積

竣工

茨城県龍ケ崎市白羽

住居

株式会社アカデメイア

株式会社アカデメイア

有限会社館設備設計事務所

株式会社渡部工業

新築

木造 地上2階

900㎡

128㎡

2002年12月

 

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